現金を持ち込む海外送金
日本から海外へ渡航する際に、ハンドキャリーなどによって現金を直接持ち込むことによって海外送金を行う方法もあります。
一般的なイメージとして自分で持ち歩くため銀行窓口にて手続きを踏む必要もなく、簡単に持ち出すことが可能だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、これは間違いで、ハンドキャリーの場合も法的手続きを受けなければなりません。
これは外国為替及び外国貿易法の規定により、100万円を超える現金を海外に持ち出す際には税関を通じて税務署宛に所定の届け出を行わなければなりません(ただし申告しなくても問題に問われません)。
一方100万円以下であればその必要はありませんが、送金頻度が多くなる場合は渡航費用などが余計にかかってしまうのでオススメできません
現金を持ち込む方法による海外送金のメリットとしては、何よりすでに額が決定されており、なおかつ送金のための手数料などはもちろん一切かからないため、最も費用のかからない海外送金方法であるといえます。
唯一のリスクは現金を持参しているので盗まれたりする可能性が高く、とくに大きなお金を所持している場合はそのリスクが大変大きくなります。また日本円で海外に現金を持ち込む場合、必ず為替レートの良い両替商・金融機関にて外貨両替を行わないと、大きな損失を受ける可能性があります。きちんと事前にレートを確認しておきましょう。
現金ではなくトラベラーズチェック(T/C)を利用して持ち込む方法もあります。ただしトラベラーズチェックを利用する場合一般的にチェックを発行する時点で1%の手数料が発生するため、高額なお金をチェック発行すると手数料はより高くなってしまう点に注意が必要です。
ですのでなるべくチェック発行手数料の安い金融機関・銀行でトラベラーズチェックを発行し、現地にてレートの良い両替商で現金化手続きを行うことが大切です。
現金を持ち歩くわけですので、当然盗難などには十分に注意しなければなりません。基本的には現金で持ち込む方法よりも、電信送金を利用する方が安全性・信頼性・利便性などの面でメリットが大きいと言えるでしょう。

2013/12/22 | 海外送金方法, 現金を持ち込む海外送金 海外送金, 現金
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